以前、曽爾高原~吉野のライドで、フロントライトVOLT200の1灯で真っ暗な山の中を1時間ほど走ってしまったことがあるのですが、心の底から「あ、これアカンやつや」と思いました。
片側1車線の下り基調で、1時間程度で目的の駅(下市口)に到着する見込みだったので、VOLT200のハイモード(200ルーメン:2時間持続)で、路面はまあ一応見える状態。目は結構いい方です。
後続はいなかったので端ではなく車道の3/4あたりを下っていると対向からハイビームにした車が登ってきました。山なんで対向がいなけりゃ車もハイビーム。当然ですね。
「うおっまぶし」とか思いながら下ってたんですが、大体30m~40mくらいのところでこちらに気付いてくれたのか、ハイビームを落として減速。と、同時にハイビームの影から後続が追い越しでこちらの車線に。
ハイビームの影になって追い越しの車にはほぼ気づいてなかったんで、めちゃくちゃビビりました。いきなり真正面にスピード出した車が現れたんだもの。
追い越し側も、たぶん追い越しに集中してこちらに気づいたのは追い越した後だったんじゃないかと思います。
30km/hいかないくらいの速度で下ってたので距離的にもまだ余裕があり事なきを得ましたが、それなりのスピード出してたらかなりヤバかった。ホント、VOLT200で夜の山を走ってはいけません。
でも、問題の根本はVOLT200云々とか僕が見えたか見えなかったかじゃなくて、相手側に「あれは自転車だ」と気づいてもらえる(ハイビームを落とす)のがギリギリになってしまったこと。よく言われる「車からは自転車が見えない」ってやつですね。実感しました。もしかしたら、ガンガンライト焚いてスピード出してたら逆に危なかったかも。
よく塀とかフェンスとかにライト点けてる民家もありますし、直線で前方に光源があっても、移動体(人)なのかどうかの判断には遅れが出そうです。実際夜走ってると、自転車だと思ったらコーンに付いてるライトだったってのもしばしば。
丹後半島ライドの2日目でたった一駅を輪行したのはこの時の経験で「車に気付かれないこと」にめちゃくちゃビビってたからです。通ったことない道だったし、街灯がある街の中ならまだ充電器買って待機した後にVOLT200のローでもある程度走れたでしょうが、山はダメだ。まぁ、ナイトライド装備持たずに連泊ロングライドに臨むな、ってのは勘弁して下さい。乗らなかったし、反省しました。
と、前置きが長くなりましたが、いい加減ナイトライド装備を整えましょう。
フロントライト VOLT800×2、予備バッテリー×2
ライトのメーカーはあれこれ考えずに定番のキャットアイに統一で問題ないでしょう。
フロントはVOLT800を2灯体制。VOLT1700も考えましたが、2灯にして予備バッテリーを2つ持っとくのがいろいろなケースへの対応力がありそう。
登り基調や平坦でそれほどスピード出さないなら車の量に応じてミドル&点滅またはロー&ローとか、下りとかスピード出すならハイ&ハイまたはハイ&ミドルでハイが切れたらバッテリーローテーションとか。
同じグレードで合わせた方がバッテリーの残量コントロールもしやすい。
ヘルメット VOLT400XC、RAPID MINI
ヘルメット用ライトとしてVOLT400DUPULEXという、テールライトがついたモデルがラインナップされていて悩んだんですが、結局VOLT400の廉価版(と言っていいのか?)、コンパクト軽量モデルとしてラインナップされてるVOLT400XCにしました。
決め手になったのはコストじゃなく、Webサイトにあるビームチャート。
他の方のレビューかどこかでも見たのですが、VOLT400XCは、VOLT400DUPULEXや通常のVOLT400と比較して、前方への光の収束性が高いようです(反射板が少ないので)。
拡散はVOLT800の2灯である程度確保できると考えると、むしろ目線の向く方向にはまっすぐ光が飛んで欲しい。
実際試してみると、VOLT800の拡散で足りないところを目線で補えるので、期待通りの性能です。
ヘルメット後部には今までリアライトとして使っていたRAPID MINIをつけましょう。
リアライト OMNI5&RAPID X
リアライトは最後の生命線。点灯&点滅の組み合わせにしたいところです。
USBだと充電が切れると終わるので、メインのリアは電池式のOMNI5。替えがきくというか、点灯で60時間とか持つのでライド前に入れ替えれば昼間点灯でも不安が皆無。ツールケースに予備の電池を入れとけば、電池切れの不安はありません。
性能は折り紙つきでも蓋が外れやすい、というレビューがあるのでシールで固定。
シートステーには点滅用にRAPID X。こちらはUSB充電式。
反射材 Salzmann反射ベスト&おにぎり&シール
ナイトライド装備の大本命、反射材です。人であることを気付いてもらう上ではやっぱりこれが必須。被視認性の違いはワークマンのページが分かりやすい。
フロントライトだけの自転車なら、車から見るとただの光ってる点ですよね。
反射ベストは
を参考にさせて頂き、Salzmann反射べスト(メッシュじゃないの)とおにぎりリフレクター。
これは、ちょっとリアが隠れちゃうけどこれでいいんかな?一応オレンジ部分がメッシュ状なので透けるっちゃ透けるけど。
他にも記事を参考にさせて頂きまくりながら、シューズのヒール部分とクランクにはコーナンで買った黒い反射材シールを貼りました。経験した内容からすると前からの被視認性も高めたいので、ヘルメット前にもペタリ。フォークが黒かったらフォークにも貼りたい気分。
まだやれる事はたくさんありそうですが、 今のところ、ずっと山の中のオーバーナイトライドとかまではするつもりも走力も無いので、これでひとまず最低限のナイトライド装備は整いましたかね。
しめて4万円ほど。ソロ中心の僕としては少しでもリスクが減ると思うと、高いとかカッコ悪いなんか言ってられない。まぁ、カッコは気にする前に痩せろって話ですしね!
深夜の箕面で試走してみる
じゃあ、さっそく試走してみましょうか。
下りも確認しておきたいので、街灯のない山道のヒルクライムですね。明日仕事だしあまり遠くは時間的にも心理的にも難しいので、ある程度人里の近くがいいな。
勝尾寺はどうでしょう。箕面駅側からの少しクネクネした登りと、西田橋までのスピードの出る下りでテストするのがいい感じの気がする。
今日はロングライド目的でもヒルクライム目的でもないので、登りきる必要もない。満足できる試走になったら途中で帰ってくればよろしい。
少し仮眠を取って11時前出発で箕面ルートの勝尾寺を走ってきました。
176号線は先週とゴールデンウィークで乗ってます。心なしか、追い越しの車がより離れてくれる気がする・・・?まぁ、時間帯も違うし気のせいですかね。それよりママチャリが怖かった。車の量が減るこの時間帯はママチャリ無法地帯でヤバい。
箕面駅からクライム開始。
夜景がきれい。
真っ暗な所に差し掛かったので、ちょっと光量のテストをしてみましょうか。
うん、ゆっくり登るならVOLT800のロー&ローと400XCのヘルメットライトで行ける。
途中、走り屋っぽいスポーツタイプの車が追い越しで迫ってきましたが、振り向くと既に結構距離開けてくれてる。1台だけ対抗の車もすれ違いましたが、だいぶ前で減速してくれたりで安心感。ちゃんとこっちの存在が伝わってる気がします。まぁ向こうからしたら「こんな時間に山でチャリとかバカじゃないの?」って感じかもしれませんが。
もちろん絶対安全、ということはあり得ないにしても、リスクはだいぶ減ったように感じました。買って良かった。
途中鹿がいてびっくりしながら勝尾寺まで。鹿には写真撮ってる間もなく逃げられた。
乗ってる間はそうでもないけど、止まるとちょっとうすら怖いかな・・・。余計なことに気が回るせいでしょう。と、さっき追い越されたスポーツタイプの車が折り返し。ほどほどにね!
ダウンヒルはミドル&ミドルで40km/hくらいまでは大丈夫。カーブはちょっと怖いけど。
40km/h超えてくるとハイ&ハイでも怖い。下りは慎重に行きましょう。
そんな感じのライドでした。
好きこのんで夜の山を乗るつもりはないけれど(実はけっこう楽しかったりはしました)、時間的にどうしても通らないといけない、とか時間切れになった、とか。ナイトライドもある程度経験しとくに越したことはないでしょう。
ていうか、勝尾寺の気温が10℃だったので、半袖ではダウンヒルが激寒でした。この辺も経験不足だなぁ。
終わり。
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