さて、改めてダイエット再開を志した訳なんですが、90㎏台のうちはちょっとジョギングは膝が不安で、やっぱり自転車がメインになります。
かといって「速くなりたい」とか「登れるようになりたい」とか意識の高い目標設定ができない僕にとって、ライド後のビールや出先のデカ盛りが無いとモチベーションが維持できません。
自転車でどこかに行くこと自体はもちろん楽しいですしちょっと我慢さえすれば痩せれそうなもんですが、楽しい時に我慢するのはせっかくの楽しさが半減して精神が磨り減るので嫌です。何とかして楽しんで痩せたい。毎食の摂取カロリーを気にして生きるくらいならデブのままでいい。
とは言え(途中コロナがあったとは言え)結局このスタンスでまったく痩せなかったので、今までと同じロングライド系、デカ盛り巡礼ばっかりやっててもダイエットは無理な訳です。
痩せれると思ってたんだけどなぁ。まぁ、僕より乗れる・登れる人で僕以上に大きな人もたくさんいるのである程度見えてた結論ではあるのですが。
で、前回の投稿通り100㎞ちょいの短い目の距離でダイエットライド、たまにチートデイでデカ盛りロングライドというのを基本にしようとしていますが、その他のプランとして、いよいよここしばらく温めていた計画を実行に移すことにしました。
題して、
おかず現地調達縛り 釣りキャンプダイエット!
ここ数回のブログにしてない釣りキャンプ、バイクパッキングではコンビニ弁当とかカップ麺とか、売店でなんか食べ物買うとかで食糧調達してましたが今回は
・1日目の朝ごはんだけ食べる
・持参する食糧は米3合と調味料のみ
・飲料、液体系(酒含む)の制限は無し
・その他の食糧は釣った魚だけ
こんな感じのルール。ハンガーノックにならないレベルで最低限の炭水化物(米)は許可としました。
期間は3泊4日、目的地は細かく決めず、とりあえず和歌山方面。
釣れてカロリー補給ができたら移動、釣れなかったら滞在して釣りする感じです。いやぁ楽しそう!(楽しかった)
1日目 しょっぱなミラクルフィッシュ
朝6時過ぎ、御堂筋から出発。夜明け前の車の少ない御堂筋は「さあ、出発するぞ」感があって好き。
和歌山市までのルートはいつも通り紀州街道で。初めて友ヶ島キャンプに行ったときは荷物の重さに絶望しかなかったですが、なんかだいぶ楽に進める!
慣れたのか、荷物が軽くなったのか、とも思いましたが何のことは無くてただの追い風でした^^;
しばらく走って朝ごはんはいつものヨッシャ食堂へ。
ブログには1回しか出してませんが、和歌山方面に行く時はほぼ毎回寄ってます。5時?くらいから空いていて通り道にあるのでめっちゃありがたい。
しばらくまともな食事が無いかもしれないのでご飯(大)。炊き立てウマー
食事、休憩含めて1時間近く滞在して、深日のローソン(約60㎞)到着で4時間くらい。荷物にしては悪くないペース。
その後、和歌山市内で渋滞に捕まったりウロウロしたりして時間が潰れながら、海南の工場地帯へ。工場夜景スポットだそうなので、今度は夜通りたい所です。
有田川越えの「野(No)」。どっかでも同じ地名見たな・・・。
醤油で有名な湯浅を経て(小豆島ほど醤油臭くない。やっぱり小豆島のアレ、演出じゃなかろうか^^;)、海沿いを走る。
本来引いてたルートはそんなにアップダウンも無かったはずが、なにぶん和歌山市より南に進むのは今回が初めて。海沿いの風景に見とれながら走ってると・・・
はい、ルート逸れました。あてずっぽライドあるある、「あれー?こんな登るはずじゃないのになー・・・。」
100mちょっとしか登ってないけどとにかく荷物背負って登りはツラい。脚ついたし、紀州チャリストにスパッと抜かれました。
で、130㎞800mアップして海岸で設営。もうちょい進みたかったけどまぁ今日はここをキャンプ地にしましょう。
夕日と自転車とテントがめっちゃエモい。いいところです。
キャンプ場じゃないんですが、夜になって自転車で移動するのは危険なので(いつも乗ってるけど)これはビバーク、つまり緊急の野営です(という事にします)。ツェルトやし、食料もないし!ゴミも出さないし焚き火跡も消すし、こっそりやらせて頂きます。
と言い訳を自分に言い聞かせて食料確保(釣り)に乗り出す訳ですが、釣りキャン装備背負って登るはずじゃなかった登りで、100㎞超えは初だったので実際ちょっと移動が厳しいくらい腹ペコでした。
暗くなってきたし、米炊くかコンビニ探してダイエットは明日からにするかな、と思いながらダメ元で竿を出すと・・・。
まさかのマゴチヒット!
写真だと分かりにくいですが、だいたい40㎝強。なかなかのサイズです。
見た目がアレなのでなかなか市場には出回らないらしいですが、白身系の甘みのある肉質で、刺身や唐揚げがフグに似た味わいで絶品だそうです。
なんで「だそうです」なのかというと。
この魚、名前は知ってましたが、ヒラメとかと同じく底モノ(いわゆるフラットフィッシュ、横に平べったいやつ)で、なんとなく普通に3枚おろしにしにくい形。捌き方が分からん・・・。
という事で、ウロコと頭、内臓を取って、まるごと塩焼き(ホイル焼き)にして食べました。う~ん、流木の焚き火って勢いだけしかない(熾火にならない)ので中まで火を通すとホイル焼きでもちょっとパサパサやった。
後から捌き方を調べると、ヒレの処理と大名おろし(頭側から3枚におろす)だけで、他の魚と大差ありませんでした。醤油とわさびも、片栗粉も持って行っていたので残念。いつかまた釣れたら今度こそ刺身、唐揚げで食ってやる!
あ、ちなみに焚き火のお供にウイスキーをボトルごと持ってきているんですが、運搬方法はこうです。
I.W.ハーパーがボトルケージにジャストフィット。試しに差してみた時は感動すら覚えました。まぁ、意識高い系サイクリストは激おこですかね!
他の細長系ボトル(例えばフォアローゼズとかの安っぽいクセがある方が焚き火には合う気がする。ビジュアル的にも。)も何本か試したけどダメで、今のところI.W.ハーパーのビンだけがジャストフィットです。
とにかく1日目、無事お米を消費せずにお腹いっぱいになりました。バーボンと焚き火はエモいです。
1日中釣りしたけど選択ミスだった2日目
マゴチの釣果に気をよくした僕は、2日目をそのまま同じ海岸で過ごすことにしました。結論から言うとこれがもう大失敗。
明け方にちっさいタチウオが1匹釣れはしたのですが(一緒にお米1合消費)その後ずっと釣果ゼロ。アタリすらない。
釣りするかフテ寝してるかだったので、写真ありません。釣り歴4ヶ月の初心者がやる釣りなんて所詮こんなもんでしょう。
夜はとりあえず空きっ腹にウイスキー流し込んで酔っ払って寝ました。
3日目 最高でしかなかった白浜
3日目の朝。朝まづめも釣果ゼロ。
僕の他にも釣り人がたくさんいたのですが、見た感じ他に釣果上がってる人もいなさそう。これは僕がヘタなだけじゃないんじゃないか。
まあこの朝の景色見れただけでも泊まった甲斐あったか?と自分を慰めながら朝ごはんにお米1合消費。
横にアルミで包まった物体がありますが、味噌です。焼き味噌&白ご飯。ひもじい・・・。
このまま粘っても厳しそうだし、3日目はゴミが捨てられるよう、白浜に有料キャンプ場を予約しているので移動することにしました。
課題。ダラダラ撤収してたら12時近くの出発になってしまったので、もう少し効率的に撤収できるようにする。
約55㎞、のんびりと移動。この区間ほとんど大したアップダウンも無かったので、疲れてても問題なく移動できそうな感じ。
というかさすが白浜、関西最有力のリゾート地。人も車も多いけど走っててめちゃくちゃ気持ちいいし、疲れも感じにくい。これは1日目にここまで来れてたなー。
で、キャンプ場に入って設営、夜は3日ぶりのお風呂(有名な外湯系の温泉は閉まっていたのでキャンプ場併設のホテルの大浴場)に入ってサッパリ。
朝お米1合食べてるけど腹ペコになってしまったので最後のお米1合。さすがに白ご飯で食べるのは味気なく、持ってきてる調味料(ドライトマトとにんにく、乾燥パセリ、塩、コショウ)を使ってリゾット風にして食べました。うん、白ご飯よりウイスキーに合う。
見た目はただのおじやですが結構イケましたね。
4日目 3泊4日の和歌山遠征、ラストフィッシュは・・・。
4日目朝は釣りせず撤収して移動。I.W.ハーパーの空き瓶(3日で1瓶飲み切った)とか今までのゴミ捨てて軽量になりました。
朝の白浜、これがまた気持ちいい。
この3枚、同じロケーションで取ってます。何が言いたいかというとどの角度から見ても気持ちいい。それがほぼずっと続きます。白浜最高かよ。
今まで釣りキャンプした場所(友ヶ島、小豆島、女木島)どこも「また来たい」と思える場所でそのうちリベンジするつもりですが、ここはちょっとレベルが違うなぁ。絶対また来る。というかすぐ来る。
天気が良かったというのもあると思いますがずっと変化のある絶景で、路面もきれいで走っていてもう最高以外の言葉がないくらいに最高。
で、有名な釣りスポットらしい浜へ。輪行で帰るつもりでいた18時過ぎの白浜発特急くろしおまで粘る。
いやー気持ちいい。これはもう大阪湾とかで釣りする気無くすわー。(そんなにやったこと無いけど)
ここは昨日までの海岸と違って何回かちょっとしたアタリと、一発ガツンと引いた強いアタリがあったんですが、無念のバラシ。この辺が初心者の技術課題ですな・・・。
で、唯一釣りあげたラストフィッシュは
エソちゃんでした。
小骨だらけながら食べるとまあまあおいしい’(小豆島で食べた)し、腹ペコではあったけどわざわざ道具出して食っても腹の足しになるサイズでも無いのでリリース。
ちょっとこの辺でスマホの充電がヤバくなってきたので写真は撮ってませんが、ここの夕日もまぁ凄かった。
バラシが無念で後ろ髪引かれる思い(というかマジで帰りたくない気持ちが強烈だった)でしたが、白浜駅から輪行で帰ってきました。
白浜駅でさすがにもうダイエットチャレンジも終了やしなんか食おう、と思ったのですが、売店に弁当類が何も残ってねぇ。駅前にコンビニもないし、仕方ないのでじゃがりこ1箱。
これは掛け値なしに人生で一番おいしいじゃがりこやと思う。
で、特急くろしおで僅か2時間で天王寺まで。文明の力を見せつけられつつ、急にゴミゴミした街並みに引き戻されてめちゃくちゃ切ない(笑)。
まとめ
と、まぁこんな感じで、3泊4日の自転車釣りキャンプ満喫してきました。終わってみるとあっという間でメチャクチャ楽しかった!
本当はお米を温存できていれば本州最南端、潮岬まで行きたかったけど、またすぐに来ることに決めたので潮岬は次回に取っときます。ええ、もちろん潮岬×自転車と言えば初日の出です。
串本辺りは陸から真鯛も狙えるらしいので、釣りあげて真鯛と初日の出でおめでたい2021年を祝ってやる!
あ、そうそう、今回釣りキャンプの記事だけどメインの目的はあくまでダイエットでした。肝心のダイエット成果は・・・
4日間でマイナス3.3㎏!
夏場にロングライドするとこれくらい減ることもあるのでまぁボチボチ、って感じではありますが、これはロングライド後の脱水じゃないのでキープできるんじゃないでしょうか。
「釣った満足感とともに魚を食べる」っていう楽しさがある腹ペコなんで、何というか、楽しみながら我慢できる。空腹を楽しむ?不便を楽しむ?感じ。
まあ、釣れんかったけどね!
とにかく、自転車で釣りキャンプめちゃくちゃ楽しいので、もっとレベルアップしていきたいと思った旅でした。痩せてもっと荷物増やしたいので、ダイエットのモチベーションにもなります。
まだまだ行きたいリストはあるし、行くとこ全部再訪問決定なのでなかなか終わりそうにありません。これは楽しんでるうちに勝手に痩せられるんじゃなかろうか。
今回もまた装備の写真が撮れてないのですが、そのうちちゃんと装備紹介もしたいと思います。バイクパッキングとしても大分洗練されてきてると思います。って毎回出発時には思ってるんですがね・・・。
終わり。
コメント