丹後半島ライドで通った朝来市では「天空の城」竹田城をスルーしたのですが、「竹田城って雲海あってナンボやんなー」(実際はたぶんそんなことない。朝来市の方、竹田城ファンの方すみません。)と思いながら色々見てると、こんな動画を見つけました。
え、なにこれ。道路脇やん。道路脇に雲海流れてるやん。
こんなん、自転車で走れたら、こんなん・・・、
雲に乗った豚やん!(語彙力)
俄然興味が湧きました。
動画の撮影場所は奈良県、野迫川(のせがわ)村と言うそうです。
十津川村と高野山に挟まれた面積150㎢に人口400人足らず、という山深い山村。秘境系ですね。
アクセスとしては五條市から732号線を登っていくことになりそうです。撮影場所は登りが始まってから約30kmで1,000mアップくらいで南森町からは100kmほどの距離。僕の脚じゃあ明るくなってから登り始めて雲海に間に合うのは多分ムリ、そもそも雲海が出るかどうかもその時の運次第ですが、試しに引いてみたルート
この4段階のヒルクライムが楽しそう。最後の立里荒神社までの登りは見るからにゲキサカですが。
雲海は無理でも、とりあえず行ってみないことには話が始まらない。じゃあ行ってみるしかないじゃない!
ナイトライドで五條市まで。野迫川クライムは1つめの坂で通行止め終了
今回は下見ということで、五條市までのナイトライド状況の確認と明るくなってからの登りルートの把握を目指しましょう。
午前中サクッと走ってから仕事したので、19時過ぎには仮眠。1時スタートです。
ナイトライドがちょっと楽しくなってしまっていたりで最近なんか常識が仕事してない気もするけど気にしない。きっと僕なんかまだマシな方。(この時点では16時ころには帰ってきて寝よう、と思ってたんですがね・・・。)
さて、柏原~奈良に入って葛城市、御所市を抜けて五條までの道は昼に通ったことがあります。柏原IC、田尻峠あたりで車がガンガン飛ばしてたらちょっと不安だけど、それ以外はさほど怖くないイメージ。
田尻峠の入口、穴虫ローソンで交通量チェック。たまにトラックは走るけどそんなにスピード出してる訳でも無い。これはまだ大丈夫な部類。勝尾寺の方が怖かった。
田尻峠を抜けてからの168号線、24号線はたまに遭遇する無灯火逆走おじいちゃん(マジで何してるんだろう・・・徘徊?)さえ気を付ければ、大阪市内より確実に安全。交差点には遮蔽物が少ないし、静かなので後続車の音もよく聞こえてる。
とは言え、やはりナイトライドは慎重になるのでもともと遅いのがさらに遅くなる。五條につく頃にはもう白み始める。
すき家があるのはありがたいですね。2オペ体制できてるし、お客さんもチラホラいる。大変でしょうが存続して欲しいものです。
さて、第一ステージ、火打~富貴。今回は走りながらの撮影にチャレンジ。スマホよりコンデジよりデジイチの方がグリップして撮りやすいかも?
集落から徐々に山に分け入っていく、5%が10㎞の長い坂。勾配自体は大したことないですが、最後の方に細かなアップダウンが何回もあって終わりそうで終わらず、初めてのライドでは心にクる。
登り終わると集落があって、少し下ったところに自販機&ベンチ。ありがてぇ・・・。
しばし休憩して下って成金バス停(乗合タクシー)。これで僕も大金持ちだ!
なかなか冒険心をくすぐる下りだったんですが(ところどころガードレールないのでナイトライドは多分死ぬ)、途中、732号線から分岐した733号線で第2ステージに差し掛かる所でまさかの通行止め。
5/27~6/15の間とのこと。タイミングが悪すぎる。野迫川チャレンジは第1ステージで強制終了となりました。残念。
まぁ、今の脚(と体重)では到底雲海には間に合わないので、もっと乗れるようになるまで何度かチャレンジしましょう。
本来なら野迫川まで登った後、奈良で目星をつけていたデカ盛りを頂くつもりだったんですが、ここで引き返すのは何か違う。先に進むなら高野山か橋本か。
高野山はついでに行くにしては微妙なので、今後に取っておきたい。なら橋本ですね。紀の川沿いなら五條から10㎞も下ってないけど、そこから五條に引き返すのもまた違うので、そのまま和歌山に行きましょうか。和歌山には前回の和歌山ライド後にチェックしたあのお店がある。
この時はまだ、その後に控える超級山岳を甘く見ていたのです・・・。
唐揚げチャーハンの超級山岳クライムへ
橋本への下りも冒険心くすぐる楽しい道でした。
で、橋本に出て(紀の川沿いだと10㎞も進んでないw)紀の川を下って14号線から千旦近くで松下幸之助生誕碑をお参り。
成金も見たし、幸之助さんもお参りしたし、なんかいいことあるかも。
田井ノ瀬についたころには牛丼もすっかり溶けてお腹ペコペコさんです。前回の和歌山ライド後にチェックした中華料理「新華楼」さんへ。
時刻は12時を少し過ぎた頃。おばあちゃんと、その息子?が運営されているお店に入ると、僕含めてソロの方ばかりが8名。
自転車乗りは珍しいんでしょうか。お客さんたちからなんか品定めするかのように一瞥されました。やせ型のお兄さんもいたけど、何人かは明らかに古参の兵のオーラが漂う。これはデカ盛りの戦場の雰囲気です。西部劇の酒場に踏み入れた的な?嫌いじゃない。
「相席いいですか?」と座って、チャーハン大盛と鶏のから揚げをオーダー。他のお客さん何人かから「いけんのか?分かってんのか?このニュービーが!」みたいな空気が少し滲んだ気がしました。
やってやろうじゃないの。自転車に乗ったデブの食欲なめんな!
順番にオーダーが出てきて20分ちょいで着丼。
うひゃーwww
写真って何か今一つ迫力が伝わらないんですが(技術のせい?)、きっと2合じゃ収まらないでしょう、ハンドボール大のチャーハンと爆盛りの唐揚げ。唐揚げはファミチキと同サイズと言っていいんじゃないでしょうか。それが7個。
正直ビビってましたが、周りに悟られまいとワクワクしてる素振りで写真を撮って()、いざ、クライム開始。
チャーハンが零れないように取るのがめっちゃムズいwしっとり系ながらもベチャつかず粒が独立して、口に入れた途端にパラパラとほぐれていくお米。フワッとお酒の香りもしてあっさり目の塩系の味付け。うまー。コレ、ガンガン行けちゃうやつです。
唐揚げも味付けは薄め。鶏肉はさすがにいい肉とは言えませんがちゃんともも肉ジューシー。ファミチキほど脂でギトギトしてる訳じゃなくカリっと揚がってるので食べやすいですが、まぁ量がね・・・。
ガンガン進めながらちょっと唐揚げにコショウが欲しいな、と卓上を眺めると横のヤセ型おにいさんがサッと塩コショーを取ってくれる。お茶のピッチャーも自分が注いだ後に回ってくる。各自黙々と自分の皿に向き合いながら、なんという連係力。
これがスタンドプレーから生じるチームワークってやつか。
まさかのデカ盛り同志の心遣いに感動。
20分近くかかったんじゃないでしょうか、何とか登頂成功。超級山岳と言っていいでしょう、得も言われぬ達成感。これだからデカ盛りは止められない。
横のヤセ型おにいさんはちょっと凝った感じの丼と唐揚げを頼まれていて僕より着丼が後だったので、まだ戦闘中。「お先に」的な目配せをしてお会計。
ちなみに僕の食事中にカップルが入店してシェアして食べてたり、残念ながら席が無かったので諦めたようですが常連ぽい家族連れも来てたりで殺伐感は無いです。むしろアットホーム。
デカ盛り的には、お店の雰囲気や客層、コスパなどあらゆる点で満点に近いレベルなんじゃないでしょうか。満足しました。
とは言えさすがに自転車乗ってなかったら厳しかった。
ちょっと近くのファミマの店外ベンチで休憩してると先ほどのヤセ型のおにいさんも来店。「やりましたね」みたいな謎の友情でお互いを讃えあう。「自転車で来たんですか?大阪から?すごいっすね!」みたいなこと言われたけど、僕からしたらその体型で原付で移動してアレ食ってシレっとしてるアンタの方がすごいよw自転車で腹ペコじゃなかったら絶対ムリwww
原付のお兄さんが颯爽と去って行ったのでさて帰るか、と思ったんですが。
動けないwwwキツめのLサイズのビブにしたから苦しいwwww
20㎞/h出せないくらいでトロトロと。しかもメチャクチャ喉が渇く。多分エネルギーが消化に集中してるのと、消化のための水分を欲してるんでしょう。
これはアレですね、ハンガーノックの逆ですね。なんて言うんだろう(ただの食い過ぎ)。とか思いながら休み休み加太漁港まで来て限界。眠い。1時発の睡眠不足もあるのかも知れませんが、満腹になった時にもう何もかもどうでも良くなってしまうアレで眠い。
横になってウトウトしてると(軽く寝た)、大音量で響く17時のアナウンス。
マジかw和歌山市着が12時過ぎだったので、5時間経って20㎞ちょっとしか移動してないwww
「バカじゃないの?」と思われる方も多いでしょうが、大丈夫。
ウン十万、ヘタすりゃ百万円越えでパーツ揃えて山登ってハァハァしたり日に何百キロも走る自転車乗りが自転車に興味ない人に「すごい!」とか言われつつ心の底では「バカじゃないの?」と思われているのと同じです。デカ盛りにはデカ盛りのロマンがある。
つまり「自転車×デカ盛り」はロマン×ロマンの塊なのです。
まぁ、逆に言えば「バカじゃないの?」×「バカじゃないの?」で人間失格ですがね!!!
大川峠とマーブルビーチで終了
だいぶお腹がマシになった。と同時に補給としては鶏肉+お米は優秀すぎるので全回復。ガンガン乗れる。
とりあえず、前回の和歌山ライドでは足がつりそうになって断念した大川峠。まぁ34Tでユルッと登りましたが、富貴の坂を上って前回より断然負荷は高いのに楽勝。
荒れてるっちゃ荒れてるんですが、雑草の生えている箇所以外はひび割れも無く乗りやすい。
大川峠超えた後のこの辺の道はめっちゃ気持ちいい。和歌山の海岸沿いってこんなんかな。(なお、勾配略)
和歌山は那智勝浦にマグロを食いに行く、という目標があるので楽しみ。
そっから先はガンガン飛ばして
夕暮れの関空マーブルビーチに間に合った。先週に続いて恋人の聖地。フヒヒ。
でも先週のB級スポットと違ってこっちは見惚れる美しさでガチな感じ。カップルとかズッ友ガールズとかソロの女子力高めたい系の女性とか。ばくはつしr
関空からの帰りは204号線を使いました。前回の26号線より信号も車も少ないので走りやすかった。海岸沿いの阪神高速沿い29号線も一瞬走ったけどトラックがガンガンスピード出して路肩も狭いから距離空けずに追い越してくるので、大阪~和歌山はこの204号線が正解かな。
もうちょいでイワシのおいしい季節。イワシと言えば岸和田でしょうか。岸和田から行って面白い自転車スポットと言えば、葛城山?
ログ
午前1時出発で総計21時間で256㎞とかwww
せっかく未明に出発して自転車周りのトラブルはゼロだったし、お腹パンパンが無ければ300㎞目指せた気もするけど、これはこれで僕のライドとしては正解の部類としましょう。
ダイエット?ええ、痩せてみせますよ!
終わり。
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